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チャレンジャーズ

02社長座談会


「座談会」という気軽な呼称とは裏腹、このミーティングはさながら厳しい道場のようだった。夜22時まで、休憩を挟みながらも議論は延々と続いた。社長は相変わらず発表の弱点を指摘し続け、若者たちはすぐに考えを補強して発表し直す。
「経営に自由にモノを言う、というつもりで勇んで参加しましたが、実際は教えられてばかりでした」と、ある参加者は言う。「複数の人間が集まったときに、どのように議論をすべきなのか。現状に不満を感じた時、どのように課題を抽出し、解決策を見出すべきなのか。社長直々の、若手社員教育の場でしたね」
会議室でのミーティングが終わると、話し合いの場は畳の上へと移動。酔いでなめらかになった舌は、時には夜明け近くまで止まらないこともあった。









もちろん、ただの勉強会では終わらなかった。この会からは、いくつもの画期的な施策が続々と誕生している。
今や会社の一大行事になっている「業態開発グランプリ」も、ここでの「いい出店アイデアを持っている人がたくさんいるから、それを提案する場を作ろう」という提言から生まれた。新規出店を経験した者だけが知っているコツをまとめた“虎の巻”を作ろう。調理や接客の実務講習会を増やし現場のスキルアップを目指そう。人事考課のフィードバックを徹底して評価の納得性を高めよう。…社長が思わずうなずく提言は、次々と実現していった。
「サッポロライオンは、まだ出来上がってない会社です。だから若者たちには、自分で起業するつもりで取り組んでほしいのです」と山崎は言う。アイデアだけでなく、自らそれを実現する行動力を、ライオンは求めている。若者の挑戦を止める者は、誰もいない会社だ。

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