2003年7月、サッポロライオン初の「プロパー社長」となった山崎範夫は、大学時代のアルバイトからそのキャリアをスタートさせた、ライオン史上最も「現場に精通した社長」でもあった。彼は社長就任直後から全国の店を回り、社員はもちろんパート、アルバイトのスタッフの声にも熱心に耳を傾けていた。
「そういえば、オレが若い頃には社長と直接話をする懇談会みたいな機会があったな」
店を訪れるたびに若者たちの熱い思いを感じていた山崎は、もっと時間をかけて、深く彼らと話をしたいと思った。
「新しい意見をどんどん取り入れて、会社を変えていこうじゃないか」
堅苦しいルールを設けるつもりはないが、言いたいことを言うだけの自己満足の場では意味がない。原則として入社5年以内の若手社員が、4人一組でひとつのテーマを選び、それを社長にプレゼンテーションする形にしよう。荒削りでもキラリと光る意見は、すぐにでも経営に取り入れていこう。こうして「社長座談会」は誕生した。
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